全国的に記録的な猛暑が続く中、横浜市では熱中症による救急搬送が累計899件(7月26日時点・速報値)発生。前年同月比の2倍以上となっており、過去最多の2013年を上回るペースだ。横浜市消防局では厳重な注意を呼び掛けている。
一日50人以上が連続7日
市消防局は毎年、5月から9月までの熱中症による救急搬送件数をまとめている。2000年の統計開始以来、最も多いのは13年の1072件。「5―7月」で比較すると、今年はすでに13年の486人を大幅に上回る勢いで、過去最多を更新するペースとなっている。特に一日70件の搬送があった7月18日からは、一日50人以上の搬送が連続7日間続いた。
現状の熱中症発生状況をみると「屋外」468件、「屋内」431件。年代別では「成人」(18歳以上65歳未満)が最も多く386件、次いで「高齢者」(65歳以上)の353件が続く。事例としては、90代女性がエアコン未設置の居室で倒れ搬送、10代男性が屋外でサッカーの練習中、頭痛と吐き気で搬送されているなど。また、22日には、13年以来の熱中症による死亡事故も発生している。市消防局の担当者は「炎天下での活動を避け、こまめな水分補給や適切な温度管理に注意するほか、不要不急の外出は避けるように」と注意を促し、体調が悪くなった時には「救急車を呼ぶか迷うような場合は、#7119に電話で相談をし、手遅れにならないように」と話す。
学校の空調、普通教室は完備
愛知県で小1男児が熱中症で死亡した事故後、学校のエアコン設置状況の全国的な格差に関心が集まっている。
横浜市の公立校では11年度から、普通教室へのエアコン設置を開始。13年度までにすべてが完了している。市教育委員会は「使用は原則、7月から9月。設定温度は28度ですが、快適な学習環境づくりを目的に、各校の状況に合わせ運用している」としている。さらに、音楽室などの特別教室への設置も14年度から行われており、現状の設置率は約50%。19年度までに完了する計画だ。
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