ベトナム・ダナン市から来日した市職員ら10人が11月29日、上白根小学校で行われた環境教育の出前授業を見学した。横浜でのごみの分別やリサイクルなどを普及するノウハウを学び、自国で生かしていく方針だ。
今回の見学は、横浜市とダナン市が協力して取り組む事業内研修の一環。横浜とダナンでは2017年からJICA草の根技術協力事業として、ダナン市におけるごみ分別促進モデル事業に取り組んでいる。
ベトナムでは現状、ごみは分別せずにすべて埋めて処理しているが、ごみ量の急増や廃棄物最終処分場の不足が課題となっている。そこで事業では横浜での分別の仕組み作りや啓発などのノウハウを提供。すでにダナンの一部地区では分別を始めており、今後は仕組み作りや普及をさらに進めて課題に対応していく。
出前授業を参考に
上白根小での出前授業は横浜市資源循環局職員が講師を務め、4年生を対象に行われた。授業は横浜でのごみ収集やリサイクルの仕組み、分別などを教える座学と、ごみ収集体験に分かれて実施。ダナン市職員らは実際にごみ収集車での収集にも参加し、横浜での取り組みを体験した。
ダナン市環境保全局のファン・ティ・ヒエン副局長は「学校の先生ではなく、実際にごみ収集を業務とする人たちが教えていることが印象的だった。ベトナムではこういった出前授業がないので、ぜひ参考にしたい」とコメント。横浜市資源循環局担当者は「分別だけでなく、リサイクルルートの確立までできるように支援していく」と話した。
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