電話で区民の悩みなどを聞くボランティアグループ「旭ふれあいコール」が、今年で活動開始から20年を迎えた。担い手不足などに直面しているが、利用者のニーズに応えようとメンバーらは奮闘している。
同団体は1999年、旭区役所による傾聴ボランティアの養成講座をきっかけに、受講者らが集まって設立。2012年4月には区から独立し、現在は旭区社会福祉協議会(区社協)の助成を受けて活動している。
所属メンバーたちは旭区福祉保健活動拠点・ぱれっと旭で、週に3回活動する。利用者は匿名、無料で登録し、メンバーたちが利用者へ定期的に連絡。登録外の人から団体の連絡先に直接かかってくる電話にも応じる。
主な対象は一人暮らしの高齢者で、話す内容は日常生活や悩み、昔話などさまざま。16年活動を続ける岩田容子さん(78)は「顔を合わせないからこそ話せることもあると思います。『話して整理がついた』といった声やお礼を聞くとうれしいですね」と話す。
担い手減少で苦労
当初は35人のメンバーでスタートしたが、20年の月日を経てメンバーは減少。現在は8人でシフトを組むが、メンバーの都合がつかず苦労することも多い。また区社協から助成金を受けているが、活動費の一部は所属メンバーが分割して負担。メンバーが少ないほど一人あたりの負担は増加してしまい、担い手不足は大きな課題となっている。
最大で150人以上いた利用登録者も減少しているが、それでもまだ約60人が登録しており「応援の声もいただいているので、何とか存続させていきたい」と代表の酒井むつ子さん(64)。経験などは不問で、メンバーは随時受付。問い合わせなどは同団体【携帯電話】070・6984・1200へ。
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