神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区版 公開:2021年4月15日 エリアトップへ

左近山 相鉄バスが自動運転試行 今夏、営業運行の実験へ

社会

公開:2021年4月15日

  • LINE
  • hatena
左近山団地周辺を走る自動運転バス
左近山団地周辺を走る自動運転バス

 横浜市と相鉄バス(株)=本社・西区=、群馬大学=群馬県前橋市=などが協働で進める「路線バス自動運転プロジェクト」の一環として4月9日までの9日間、左近山団地周辺で試験走行が行われた。今夏、同地区で予定される営業運行による実証実験の準備を目的に実施されたもの。公道での試験走行は相鉄バスとしては初の試みとなる。

 「路線バス自動運転プロジェクト」は、モノがインターネット経由で通信する技術(IoT)などを活用し、現状の課題解決や新産業創出を目指す「I・TOP横浜」が進める取り組みのひとつ。

 人口減少に伴う運転手不足などの課題に対応するため、市・相鉄バス・群馬大学・同大発自動運転ベンチャー企業の日本モビリティ(株)が協力し2019年から事業を展開。同年9月にはズーラシア正門から里山ガーデン正門入口間(約900m)で、一般利用者乗車のもと国内初となる大型バスの自動運転走行を行っている。

加速や制御はシステムで

 左近山団地が実証実験地に選定されたのは、【1】自動運転で使用するシステムを正常に作動させるためのGPS電波を受信しやすい土地であること、【2】車道と歩道が完全に分離されており安全性が高いこと、【3】停留所にバスを停車できるスペース(バスベイ)があり後続車に道を譲るなどの配慮が可能なことが理由。

 今回は通常のバスルートである左近山第1バス停から第5バス停までの起伏のある道のり往復約2・7Kmを、左近山団地の住民らが体験乗車し走行。運転席に運転手が着座し異常時には手動で操作するものの、加速・操舵・制御はシステムが行う「レベル2(部分運転自動化)」での運行となった。車両は営業所とテレビ電話を通じて遠隔監視された。

 試験走行を終え、左近山連合自治会の林重克会長は「この地域は上り下りやカーブがあるので、営業運行前にいいデータが得られるのでは。実証実験の場所に選ばれ、多くの方に左近山を知っていただけると思うとありがたい」と語った。

 相鉄バスの担当者は「今回の試験走行の結果をもとに、自動運転システムの調整や実際に公道を走行した際の問題点などを把握し引き続き研究していく。今後もさまざまな実証実験を通じて、限定領域内でシステムがすべての運転を行うレベル4による営業運転を目指す」と話した。

 今夏には同地域で営業運行による実証実験が行われる予定。
 

旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6

「農」の魅力伝える

瀬谷区

「農」の魅力伝える

8日、初のせやまる市場

5月2日

子育てに「ゆとり」創出

山中市長インタビュー

子育てに「ゆとり」創出

直接支援で実感へ

5月2日

今の風景を次世代へ

写真と楽しむ会

今の風景を次世代へ

原中コミスクで作品公開

4月25日

活性化へ3者協定締結

若葉台団地

活性化へ3者協定締結

大学の専門性を生かす

4月25日

歩道橋にEV設置へ

三ツ境駅北口

歩道橋にEV設置へ

市、25年度の完成目指す

4月18日

知る会で地域住民と交流

ウクライナ避難民

知る会で地域住民と交流

鶴ヶ峰の犬飼さんが企画

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

旭区・瀬谷区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook