土地利用が検討されている旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)の公園に関する基本計画(原案)が策定された。市は上瀬谷の農景観や自然を生かした公園づくりを進める考えで、現段階では運動施設や体験農園、散策路などが設けられる計画だ。
旧上瀬谷通信施設は「観光・賑わい」「公園・防災」「物流」「農業振興」の4ゾーンに分け整備が検討される。市は昨年末、敷地内にある公園の基本計画素案を発表し、市民意見を募集。意見や関連事業の進捗を踏まえ原案を作成した。
原案の基本テーマは「『みどり』で広がる暮らしの風景」。緑と共存する持続可能で多様なライフスタイルを、上瀬谷から実践・発信するとしている。また、2027年に予定される国際園芸博覧会の跡地にできる記念公園として、SDGsの実現やカーボンニュートラル推進を目指す。
公園は現在の地形を生かしながら、3エリアに分けて整備。「みどりの賑わい・レクリエーションエリア」の主な施設は硬式野球場や運動広場、ドッグラン、パークセンターなど。災害時の広域応援活動拠点としての機能も持つ。「みどりの発信エリア」では体験農園や学習、展示施設などを通じ、自然と暮らしが調和する持続可能なライフスタイルを発信。自然観察や環境学習などを行う「みどりの実践エリア」には森の散策路やアウトドア施設、日本庭園などが設けられる。計画は今後変更の可能性がある。
全面開園は43年度頃か
市は22年度に公園基本計画を策定し、23年度から1次整備を行い基盤を作っていく考え。2次整備の着手は、国際園芸博が終了した28年度以降になる。部分的な供用開始を経て、43年度頃に全面開園する予定。
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