上半期の穢れを祓い、無病息災を祈る「夏越の大祓」が、6月27日に区内神社で執り行われた。
大祓は年2回行われる神事で、6月は夏越の祓、12月は年越の祓と呼ばれている。神前に茅(かや)や藁を束ねた「茅の輪」が設置され、参拝者はこれを三度くぐることで、災厄の原因となる罪や過ちを祓い清める。
本村神明社=本村町=(伊佐地誠嗣宮司)では、茅の輪をくぐる「大祓祭」をこれまで1時間で順次斉行していたが、昨年から新型コロナウイルスの感染予防で午前10時から午後4時までと時間の幅を持たせ分散参拝を呼び掛けた。
参拝者は人の形に切られた紙の形代で身体をなでて息を吹きかけた後、伊佐地宮司に続いて茅の輪をくぐり祈祷を実施。家庭の円満や悪疫退散を祈った。
地域の協力で手作り
川井宿町の八幡神社(土岐淳宮司)では毎年、地域住民の協力で全長5mほどの茅の輪を制作している。
手掛けるのは同神社奉賛会の総代や役員、青年部など、30代から90代までの35人。早朝に材料の竹を取りに行くところから始まり、制作にかかる時間は半日ほど。茅で芯を作ってそれを巻くように1本の太い棒状に編んでいき、最終的に円形に仕上げていく。全体を均一の太さにし、丸い形に整えるのが一苦労だという。材料となる茅や竹も地元住民から奉納を受けたものを使用している。
同神社の土岐典子さんは「普段遠方に参拝されている方も、感染症の影響で地元の神社にいらっしゃることが増えているように思います。疫病退散と無病息災の願いを込めました」と話した。
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