SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた教育活動を推進する横浜市ESD推進校の中尾小学校(松藤朋治校長)で10月28日、各家庭で使い切れない未使用食品を持ち寄り福祉施設などに寄贈する「フードドライブ」が行われた。同校と市資源循環局旭事務所、旭区役所、希望が丘東地区連合自治会が連携した取り組みで、市内小学校で初めての実施となる。
中尾小学校は昨年度、横浜市ESD推進校に指定。サザンビーチちがさき=茅ヶ崎市=でのマイクロプラスチックごみ拾いや、これからの水産業を考えるための柴漁港=金沢区=社会科見学など、SDGsに関する授業に取り組んできた。
こうした環境の中で児童らはSDGsへの関心を育み、SDGs委員会(齋藤獅生委員長・6年)を今年度発足。同委員会には5、6年生14人が所属している。9月に資源循環局の職員から食品ロスについての話を聞いたことをきっかけに、自分たちにできることを模索しフードドライブの実現に向け動き出した。
同委員会では児童や保護者に対し、各家庭で使い切れない未使用食品の持参をチラシを作成して事前に呼び掛けた。また、ベルマークの回収方法をヒントに、箱を昇降口前に置いて集める運営の仕方も児童自ら考案した。
28日当日は、児童らが自宅から持参した缶詰やレトルト食品、菓子を登校時に回収。持ち寄った食品は資源循環局からフードバンク団体に寄付され、福祉施設などに無償提供される。
松藤校長は「子どもでできることはすべて子どもたちが自主的に取り組んだ。来年度以降は地域の方にも持ち寄ってもらえたら」とコメント。齋藤委員長は「たくさん集まったのでやったかいがあった」と話した。
地域もSDGsの意識が高い。希望が丘東地区連合自治会では毎週火曜に鮮魚店、毎週土曜にスーパーが移動販売を行っており、その中で第1火曜日には使わなくなった用品を募り無料で譲る「もったいないバザール」を実践する。松本榮次会長は「子どものうちからフードドライブなどを行うことでSDGsへの関心が高まるし、周りの大人にも広がっていく」と意義を語った。
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