地域×学生で"らしい"街に 市長と語る金沢八景の未来像とは
マイタウン金沢八景の活動拠点「さわさわ」に6月30日、林文子横浜市長が来訪し「ぬくもりトーク」を実施した。普段の活動報告を受けるとともに、「金沢八景らしいまちづくり」をテーマに意見交換した。
金沢八景駅東口周辺の土地区画整理事業の計画が決定されたのは86年のこと。しかし地元との合意が得られず、先の見えない状態が長く続いた。昨年4月、ようやく地区内すべての土地を一括して仮換地指定。現在順次、区画整理工事が進行している。
マイタウン金沢八景「さわさわ」は、そんな八景の街を元気にすることを目的に立ち上げられた事業だ。地元商店街の金沢八景共栄会と同駅を利用する横浜市立大学・関東学院大学の両学生、そして横濱金澤シティガイド協会が共同し、よりよい街づくりを約2年前から模索してきた。昨年11月に行われた「金沢八景まつり」を始め、スタンプラリーなどのイベントやフリーペーパーの発行など、その取り組みは多岐にわたる。
ぬくもりトークには、「さわさわ」メンバー12人が参加し、それぞれの立場から意見をのべた。共栄会の鈴木康仁会長は、先の見えない区画整理で商店街は疲弊し、高齢化などの問題が生まれたことを指摘。事業に対する不安と期待があると心情を吐露した。また「さわさわ」の活動に関しては、商店街の意識も変わってきたといい、学生の若い柔軟な発想力とパワー、そしてシティガイド協会の広い見識への期待感を示した。
一方、学生は「学生が主人公になる街づくりを目指している。その思いを知ってもらいたい」とその熱い意気込みを発表した。
金沢八景はたたずまいが懐かしく大好きな街という林市長は、様々な意見を聞いた上で「金沢区は横浜でも特別な区。特に1万2000人いる学生はかけがえのない存在だ」と話した。「さわさわ」に関しては、世代間のギャップを埋めるのはこういう交流だとし、「知恵が混ざり合っていいものができる。すばらしいと思う」と考えを述べた。なお、同事業では商学が連携した商品開発も企画している。林市長は「商品を売り、人を呼ぶことが一番大事。トップセールスもしますよ」とかつての敏腕セールスマンの片鱗をのぞかせエールを送った。
互いの意思を再確認した3者は、今後も力を合わせ八景の街を盛り上げていくことを誓い合った。
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