横浜市立大学付属病院シミュレーションセンターで7月23日、小・中学生を対象にした外科体験セミナー「ブラック・ジャックセミナー」が開催された。当日は約45人が参加。7グループに分かれて、救急救助や内視鏡手術シミュレーター、超音波メスを用いた手術など、様々な最新外科医療を体験した。
今年で4回目を数える同セミナーは、東日本大震災を受け、新たに「災害医療体験」をプログラムに加えた。市消防局職員を招き、被害者の緊急性や重症度に応じて治療の優先順位を決め対応するトリアージ救急を説明。災害場所に見立てた室内で、子どもたちは被害者へのトリアージを実施した。小学校6年の女の子は、「チームワークが大切だと思った。今日のことを生かして将来お医者さんになりたい」と感想を話した。
また、遠隔操作の手術を可能にした最新ロボット「da Vinci」(ダヴィンチ)も公開された。指先の動きを機械のアームが繊細に再現。3Dモニターで、まるで自分の手で手術しているかのような錯覚さえ感じることができる。
慢性的な医師不足が懸念される昨今。同センター長の秋山浩利医師は、「最先端医療に触れることで、医師に興味をもってもらい、外科離れをくいとめたい」とその思いを話す。仕事そのものの面白さに加え、やりがいや使命などもあわせて感じ取ってもらえれば、将来、医療を志す人が増えるのではと期待している。
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