昭和初期の生活用具を中心として集めた歴史資料館が大道小学校のコミュニティハウス内にある。二教室分のスペースを使った館内に、囲炉裏などがある昔ながらの生活空間を再現しているほか、背負いかごや足踏み脱穀機、当時の書籍、レコード、石臼など多種多様な郷土資料が所狭しと並ぶ。一般公開はされていないが、見学希望の旨を学校かコミュニティハウスに伝えれば、自由に見学できる。
同資料館は、大道小学校創立50周年記念事業の1つとして、今から約20年前の1993年に整備・開設された。当時の先生や地域の人らが周辺の家を一軒一軒、リアカーをひいて訪問し、使わなくなった昔の生活用具を集めて廻ったという。また、古民家の再現は、家の建て直しの際に出た廃材を使い手作業で行われた。設立当初は約250種類が集まったというが、その後も地域の人らの寄贈により資料は増え続け、今ではその数も分からないほどに。豊富な資料から郷土の歴史・民俗が学べるため、近隣小学校が授業のために訪れることも少なくない。
だが、膨れ上がった資料は分類や整理が追いつかず、大部分が雑多に置かれたままだ。資料館の維持・管理を手伝う「ふるさと大道の風景をつくる会」事務局長の岡望さんは、「予算がなく、専任の管理人もいないため整理が進んでいない。貴重な資料なので、道具ごとに分類するなどしてリニューアルし、多くの人が見学できるような形にしたい」と展望を話す。時間はかかるが、今年から少しずつ分類していく計画だという。現在、資料の整理をするボランティアを募集している。興味がある人は【携帯電話】080・5380・7038(岡さん)まで。
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