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エコチル調査 未来の子の健康のために 開始から1年 協力病院も参加呼びかけ
子どもが健康にすくすくと育ってくれることこそ、世の中の母親共通の願い。だが最近、先天異常やぜんそくなど子どもの疾患が増えていると言われている。
そこで環境省は原因を探るため、生活環境の中で触れる物質や生活習慣が子どもの成長や病気にどう関係しているのか調べる全国プロジェクト「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を立ち上げ参加できる妊婦さんを募っている。金沢区では横浜南共済病院、池川クリニック、山本助産院、横浜市立大学附属病院、同附属市民総合医療センターが協力。全国で10万人の妊婦さんに参加してもらう予定だ。
「結果が出てデータが増えれば妊娠中の生活についてのアドバイスがより具体的にできるようになる。また生活習慣で予防できる疾患などが見つかるといいと思う」と南共済病院の長瀬医師。同調査を「人類にとって大事」だと話す池川クリニックの池川院長は、「これだけ大規模かつ長期にすれば、かなりのことが分かると思う。環境や食べ物の影響が確認できれば、予防もできる」と期待を込める。
調査はこうした医療機関や自治体、参加者の協力を得て、赤ちゃんが13歳になるまで定期的に健康状態をチェック。内容は血液や尿、髪の毛の中の化学物質、生活習慣(食事、運動、家庭環境など)、子どもの成長や病気の記録(母子健康手帳や健診の記録)などについて。妊娠中と子どもが13歳になるまで半年に1回質問票調査があるほか、6歳と12歳時に健診がある。
「この調査は”未来へのプレゼント”。また、参加者には健康診断の役割も担ってくれるので、自分と家族の健康のためにもぜひ協力して欲しい」(山本助産院・山本院長)、「一人でも多くの人が参加することで、より確かな調査になる」(市大附属市民総合医療センター・奥田医師)と各協力病院も参加を呼びかけている。なお調査は自由参加なので、協力しない場合でも医療機関の受診などで不利益になることはない。
■問い合わせ=神奈川ユニットセンター事務局【電話】045・782・2770(平日午前9時〜午後5時)。
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