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大正ロマンの代表花 花屋から追い出された「ハルシオン」 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2012年4月26日

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 4月に入ると、春の花が順番を待たずに一斉に咲き出ました。その中の一つ、キク科の帰化植物「ハルシオン」があります。

 ハルシオンはアメリカ原産で、大正時代に園芸植物として入ってきました。当時は「ピンク・フリーペイン」というモダンな名前がつけられて、花屋の店先にさっそうとデビューしました。いつの世も同じで、たちまち新しもの好きな日本人に大人気を博しました。しかし、次から次へと新しい花が移入されると、いつしかハルシオンは忘れ去られ、店の隅へ、そして屋外へと追い出されてしまい、周辺の空き地に大繁殖し、「貧乏草」という名に落ちぶれてしまいました。さらに追い打ちをかけられ害草としての迫害を受け、除草剤による駆除対象となりました。それでもハルシオンは、辛抱しながら除草剤の免疫をつけ、大正、昭和、平成の三つの時代を生き抜いています。

 ハルシオンによく似た植物に「ヒメジョオン」がありますが、ハルシオンの方が春から初夏にかけて咲きだし、茎は中空で、茎につく葉は茎を抱き、茎と葉には軟毛が多くはえています。ヒメジョオンは初夏から秋にかけて開花し、両種が対面するのは6月頃の約1ヵ月間になります。

 なおハルシオンは、「春紫苑」であって、「春ジョオン」ではなく、ヒメジョオンは「姫女苑」であって「姫シオン」ではありません。

 両種とも区内の明るい草地に多く見られます。
 

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