子どもと学習つなぐ力に 学校司書の配置求め集会
学校司書の全校配置を求める「横浜の学校図書館を考えるつどい」の南部集会が6月9日、横浜市消費生活総合センターで開かれた。主催は市南部地域で活動する学校図書館ボランティアなどが構成する同実行委員会。
実行委員会は、読書はあらゆる学びの基礎を育む役割を担うもので、その機会を生む学校図書館の充実には専門職員である学校司書の配置が不可欠と主張。神奈川県内では相模原市や藤沢市など8市町の小中学校に全校配置されているが、横浜市では不在の状況が続いている。
そんななか、文部科学省は一般地方財源の使途に今年度初めて司書の配置を盛り込んだが、これはあくまで各市町村の予算化に委ねられたもの。横浜市では財政面の問題などから配置に至っていないのが現状だ。
当日は千葉大学教育学部附属中学校で司書教諭を務める渡邉光輝さんが講演し、「学校図書館は子どもが主体的に学習する上で不可欠な場で、司書は子どもと学習をつなぐ原動力」と説明。また、学校図書館は学級になじめない子どもの居場所ともなり、司書は気軽に接することができる大切な存在になっていることも紹介した。このほか、ボランティアとして学校図書館の運営に携わる市民の活動報告もあった。
最後には実行委員会から、「横浜市のすべての学校図書館の充実を求める。そのために、専任・専門・正規の学校司書配置を求める」というアピール文が読み上げられ、約70人の参加者は拍手でこれを採択。文書は近く、市教育委員会に提出される予定だという。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>