太極拳で風邪も撃退
池川明さん（57）＝池川クリニック院長
私が太極拳を始めたのは20年以上も前のこと。医院を開業してから太ってしまい、運動しようと思い立ちました。最初はエアロビクスをしてみたのですが、恥ずかしながら、動きが激しくてついていけなかったのです。
見かけはゆったりとしている太極拳ですが、やってみると難しさが分かりました。運動の密度がすごく高いんです。でも、人工骨頭を入れた方や妊婦さんも参加していましたよ。安産だったと聞きましたので、きっと太極拳のおかげなんだろうと思っています。
太極拳と一口にいっても、ゆったりした動きのものから飛んだり跳ねたりするもの、武器を持つものまで様々。年代や能力によって選べるので、世代を問わずおすすめできます。
しかし、いくら健康に気を使っていても、私も年に１回は必ず風邪をひきます。そんな時は寝ながら太極拳です。頭で動きイメージしていると、とたんに汗をかく。寝ていても筋肉が動いているんです。これが私流の早く治る秘訣です。
今はさらに、妻と一緒にインナーマッスルを鍛えるピラティスとラジオ体操をしています。目下の密かな目標は、太極拳の大会で優勝をすること。60歳までに成し遂げたいですね。
健康に必要なのは運動だけではありません。精神的なものがすごく作用します。自分にとっては、患者さんと会って話をすることで、本当に元気をいただきます。「仕事が趣味」は決して悪いことではなく、むしろ効率がいいと思います。
取材協力／金沢区医師会
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