県内強化選手を集めた練習日、大勢の男子選手に混ざり汗を流す女子高生の姿があった。男子と同メニューのスパーリングや筋力トレーニングをこなすのは、県立釜利谷高校の三浦由起子さん(2年)と輿水ゆめみさん(1年)。6月に行われた関東高等学校レスリング大会のカデット60kg級で、三浦さんは準優勝、輿水さんは3位になり、全国高等学校女子レスリング選手権大会の出場を決めた。大会はあす8月17日(金)から福岡県で開催される。
同部は転勤の度に赴任先の学校でレスリング部を作ってきた枝迫興一郎教諭(57)が中心となり、昨年4月に創部した。現在は女子2人、男子3人が在籍。「子どもの女子レスリングは盛んなので、全国に飛び出せる下地はある。そんな子どもたちがレスリングを続けられる環境を作りたかった」と枝迫教諭は話す。
三浦さんも子どものときからレスリングに親しんできた一人。枝迫教諭は「性格は控えめだが、試合になるとガッツ溢れる選手に豹変する」と目を細める。一方、輿水さんに対しても「三浦を上回る気迫の持ち主」とその将来を期待する。
同じ階級を戦う者同士だが、2人が全国大会で目指すのはもちろん「優勝」の二文字。「最初は階級を分けようかとも考えたが、同じにしてよかった。互いに刺激し合って成長している」と枝迫教諭。よきライバルを得て、頂点を目指す。
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