西柴今昔ものがたり −14歳と64歳が語る西柴中−
「協力的」が自慢
「50周年に現役の生徒として立ち会えることが誇らしい。海と山に囲まれ、地域の皆さんとも仲が良い西柴中学校は素晴らしい」と話す鈴木みゆきさんの言葉に、うなずく生徒会の役員たち。地域の人を講師として招いたり、職業体験に受け入れてもらったりと、地域の中で育まれてきた。明るい挨拶を褒められることも多い。
「自慢は生徒皆が協力的なところ」と熱をこめるのは荒井俊哉くん。クラス毎に競う美化コンクールは生徒が協力して校内を清掃。「トイレもぴっかぴか」になるそう。生徒と教員の関係も良い。「数学の公式や地理を替え歌で教える先生が多いので覚えやすい」と口々に話す。そんな教員の真似をして歌うことが最近の流行だ。
副会長の薄田汐梨さんは「明るく積極的な雰囲気はこれからも継続してほしい」と話した。
素に戻れる仲間
50年前の中学生の合言葉は今でも「大塚くんち行く?」。一声かければ、今は亡き同級生が営んでいた金沢文庫の居酒屋に、10〜20人が集まる。「1期生だからこその絆かな」と話すのは当時、生徒会長だった花島実さん。40歳の時、学年で同窓会をして以来、定期的に会うようになったのだという。
在学中は、学校の裏に緑豊かな山が広がっていた。「氷の張った池でスケートをした」「山を越え小柴の海に遊びにいった」など思い出話は尽きない。一方で、学力も横浜市内No.1だったとか。毎朝、始業前にテストがあり、成績順に席が決まったという。「先生も熱心で、本校(金沢中)に負けるなという意識があった」と振り返る。
互いを「素の自分に戻れる相手」と認め合う1期生。「あだ名や呼び捨ての出来る関係が、すごく気持ちいいんだよ」と笑顔を見せた。
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