車椅子ダンスで笑顔の輪 参加する喜び感じて
笑顔で踊る小池さん
「私の目をみて。昔の女に似てない？」―柳町地域ケアプラザが笑いに包まれる。施設をダンスフロアに、車椅子の利用者と手をつないでタンゴを踊るのは小池昭（てる）子（こ）さん。たった今、特別にアンコールに応えたところだ。
12月１日、１カ月ぶりのイベントが行われた。６人のボランティアが利用者と手をつなぎ、「ふるさと」や「ジングルベル」、「明日があるさ」にのせてダンス。輪になって座った利用者のもとに、ボランティアや施設のスタッフがフォークダンスのように来て一緒に踊る。小池さんは中心でひときわ笑顔を輝かせる。ダンスを見たり、音楽を聞いたり、利用者が受け身になることが多い中で「自分が参加する喜びを感じてほしいんです」と話す。
車椅子ダンスと出会ったのは15年前。趣味で続けていた社交ダンスを「自分だけで楽しむのでなく誰かのために」と車椅子ダンスのＮＰＯ団体に所属した。５年前、新たにボランティアサークルを設立。現在は約20人のメンバーと金沢区内の高齢者施設や障害者施設をまわっている。「うつむいている人が上を向いて笑ってくれる。笑顔が増えていくのが嬉しい」と小池さん。また踊れるとは思わなかったという声も聞かれるという。「参加者、施設スタッフ、ボランティア、３通りの立場の人が最後に１つの輪になる。全員が感動する時間を作りたいの」と笑う。
５年前からは地域で活動する音楽やダンスのグループと連携を始めた。この日披露されたのはタップダンスとフラメンコ。「趣味を持っている人はたくさんいるけれど発表の場がないのはもったいない。場を提供できれば」と熱をこめた。
金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
＜PR＞
