金沢区と県立金沢文庫は3月22日、プロモーション協定を締結した。
区内にある称名寺と朝夷奈切通は、今年6月に世界文化遺産登録を目指す「武家の古都・鎌倉」の構成資産。これを機会に金沢の歴史や文化に多くの人に愛着をもってもらうと、区と中世歴史博物館である金沢文庫が連携する。双方は、イベントの企画・広報・集客、区民への歴史・文化の啓発活動、歴史資産を活用した事業などで、「歴史のまち・かなざわ」の魅力を発信していく。
同日に金沢文庫で行われた協定書署名式には、林琢己区長と永村眞文庫長が出席。署名を終えると、2人は笑顔で協定書をお披露目した。
林区長は、「正式に協定を結べたことは大きい。区民はもちろん、国民全体に金沢の魅力を発信することで、子どもから大人まで訪れてもらいたい」と期待感を示した。永村文庫長も、「金沢文庫を地域の皆さんに支えてもらううえで、区との連携は必須。これからも継続的に協力をしていく」と決意を新たにした。
6月下旬には、鎌倉の世界遺産登録の可否が決定。林区長は、「登録になれば、区民の皆さんに金沢の価値を再発見してもらう好機。来訪者の交通手段などの課題もあるが、地元に迷惑のかからない形で策を講じたい」と、登録の意義を強調した。
来月26日から特別展
協定締結を受け、両者の連携事業が複数予定されている。
4月26日(火)から6月9日(日)までは、金沢文庫で特別展「瀬戸神社」を開催。同神社の宝物・収蔵品の多くを展示する。
7月には、称名寺と金沢文庫の復興に尽力した実業家・大橋新太郎の生誕150周年記念企画を実施予定。関東大震災で被災した称名寺の復興や、昭和初期の県立金沢文庫建設に私財を投じた大橋の功績を紹介する。
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