2013年度が始まるにあたり、本紙は林琢己金沢区長にインタビューを行った。林区長は就任1年目を振り返るとともに、「地域、団体、企業、大学などと連携し金沢区全体を一つのチームとして、課題を解決していく」と今年度の区の運営にさらなる意欲を見せた。
――昨年度を振り返って金沢区の5大ニュースは?
「まず、花火大会の復活ですね。一度やめたものを再びするのは大変なこと。皆さまの花火への思いを感じました。また、区内の若者が、五輪など世界レベルで活躍したことも嬉しかったです。とても明るいニュースで区が活気づきました。
ほかには9月に世界遺産登録に向け、イコモス(国際記念物遺跡会議)が調査に来たこと、横浜の商店街あまいものNo.1を決める『ガチあま』で区内の店舗が金賞、銀賞、銅賞に輝いたこと、災害対策を企業・大学・地元と連携し、進められたことです」
――今年度の重点事業について教えてください。
「引き続き、災害対策に注力していきます。顔の見える防災の輪を作ろうと、『金沢防災”えん”づくり事業』と名付けました。区内の事業所などに協力を募り、大規模な災害発生時は、事業所がそれぞれの特徴や形態を生かして応急活動を行い、地域と一体となって災害対応力の強化を図ります。地域防災拠点では、訓練の指導員を養成し、避難所の開設や避難者の受入れ、拠点運営など、より実践的な訓練を実施していきます。また、子育て情報を集約し、スマートフォンなどを使って検索をしやすくする『かなざわ・こそだて.net』構築事業、大学と連携した中小企業活性化プロジェクト事業にも新たに取り組みます。
地域の課題は、一律ではありません。それぞれの課題に対応するため、昨年度から地区連合自治会・町内会ごとに課を横断した『地域支援チーム』を作りました。空き家対策や子育て支援など、地域と一緒になって課題を考え、解決に向けて取り組んでいます」
――6月には、世界遺産登録の可否が決まります。
「渋滞の発生やごみの問題など対応すべき問題もあるが、世界遺産の話は、商店街など地域活性化の大きなタイミング。また、”区の誇り”を再認識するいい機会でもあります。今年3月、県立金沢文庫とプロモーション協定を結びました。様々なイベントや講演会を企画・実施し、区民の皆さまをはじめ、多くの人々に金沢区の歴史の素晴らしさを知って欲しいと思います」
――今年度の抱負は?
「区役所にとって自治会町内会は重要なパートナーですが、併せて様々な人々と協力していきたいです。区役所は地域や企業、大学などの協力体制を作るための『よき接着剤』でありたいと考えます。少子高齢化、人口減少、防災など課題は多いですが、区全体を一つのチームとして、責任を持ってやっていきます」
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