釜利谷南塩見さん 「子ども時代」に会いに 短編童話集を出版
釜利谷南在住の塩見治子さん(60)がこのほど、10の話を収録した短編童話集「本のむし」を出版した。
子どもの頃の自分を重ねて書いたという塩見さん。物語に登場する古本屋や、本の壁に囲まれた石の階段は茨城県の実家がモデルだ。「子どもの時代は単なる成長の過程でなく、大切に生きていた時代。この本を通して心の中の『幼人(こども)』に出会ってほしい」と話す。
幼い頃から空想好きで、大学では文学を学んだ。童話と出会ったのは子育てがきっかけ。2人の息子に絵本や童話を読み聞かせた時、ふと読んだことのない本ばかりだと気付いた。「急いで大人になったのね」と笑う。そこで、子ども時代をやり直せるならと、次男が中学生の時、大学の公開講座に通い出した。すぐに童話の世界に魅了された。「童話は子どもの本だが社会のルールや秩序がしっかり描かれている。本を通して幼い頃から伝えられたら」と処女作に込めた思いを語る。
今後は読書アドバイザーや絵本講師として活動していく予定だ。著書は通販サイト「Amazon」で手に入る。
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