谷津町内会館で8月16日、閻魔大王の掛け軸が公開された。法要も行われ、約30人が参加した。
この日は閻魔大王の縁日で、地獄の鬼が罪人に罰を与えるのを休む日とされている。
公開されたのは10本の掛け軸。生前に罪を犯した人が閻魔大王に裁かれ罰を受ける様子がそれぞれ描かれている。
谷津町内会館の場所はかつて「阿弥陀堂」という寺で、掛け軸はここに保存されていた。公開は100年以上続く伝統行事で、かつて谷津町に数件のみあった農家にとって、深い信仰の対象だった。
同町に住む齋田忠男さん(92)は「子どものころはよく親に連れられて掛け軸を見に来た。『悪いことをすると閻魔様に裁かれる』と教えられた」と話す。しかし近年は年配の人だけが集まる行事となってしまい、次世代への伝承が難しくなっているという。
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