原発事故の影響に不安を抱える福島県内の小・中学生を対象にした林間学校「ふくしまキッズ」(主催/同実行委員会)が昨年12月21日から29日まで全国各地で行われた。
野島青少年研修センターで開かれた横浜プログラムには63人が参加。26日は子どもたち自身が考案した店が並ぶ「だがしや楽校」を同研修センターで行った。会場には足湯やおばけやしき、魚釣りゲームなど約30の店舗がずらり。子どもたちは稼いだ「エコマネー」で、駄菓子などを買い「お店屋さんごっこ」を楽しんだ。そのほか、横浜・八景島シーパラダイスや屋形船を観光し、9日間の横浜滞在を終えた。福島県須賀川市から参加した瀬谷愛梨さん(小5)は「ここで親友が出来た。外で遊ぶというよりも、友達と会うために来ている」と笑顔を見せた。
ふくしまキッズは東日本大震災後から年2回、夏と冬に開かれおり今回で8回目。同センターでは3回目の開催となる。同実行委員会の吉田博彦副委員長(61)は「子どもには何の責任もない。思いっきり良い思い出を作ってもらい、この先の生きる力にしてほしい」と話している。
ボランティア160人
今回の横浜プログラムを支えたのは、約160人のボランティアだ。食事の支度や子どもの日常生活全般をサポートした。震災後、福島県いわき市から東京都板橋区に移り住んだという日渡幸子(66)さんもそんなボランティアの一人。「日々子どもの成長が実感できる。今まで皆さんにお世話になってきたから、少しでも恩返しがしたい」と参加したきっかけを話す。
1日だけしか参加できないボランティアでも受け入れているのは、少しでも多くの人にプログラムに関わって欲しいという思いから。吉田副委員長は「震災を風化させないためにも、福島の現状を1人でも多くの人に身近に感じてもらえれば」と願いをこめる。
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