横浜高時田さん ”書霊”でナイン後押し 壮行会パンフに思いのせ
「紫紺の優勝旗 獲ります 獲らせます」――。あす3月21日(金)に甲子園球場で開幕する、第86回選抜高校野球大会に出場する横浜高校野球部。9日の壮行会に詰めかけた400人に配られたパンフレットの表紙には、力強い言葉が躍る。ナインを書で激励したのは、書道部2年の時田和輝さんだ。
時田さんは神奈川県総合文化祭の高文連会長賞を受賞するほどの腕前。書道に励む姿勢を知った野球部後援会から依頼をうけ、昨年夏から表紙の題字を担当している。「夏の神奈川県大会はリベンジと書いて本当にリベンジした。今度は優勝してほしいという願いで書いた」と話す。思いをこめた書で選手を支える。
小学6年で始めた書道。「本当はやめたかった」と苦笑。当時魅了されていのは、小学2年から続ける野球だった。高校進学の選択肢は横浜商大や横浜隼人などいずれも野球の強豪校。それでも「上手い選手と比べたらまだまだ。甲子園は狙えないと思っていた」。野球は中学で終え、新たに書道の道を進むことを決めた。「同じ字を書いてもその人の思いが表れるのが面白い」と書の魅力を語る。
関わることはないと思っていた野球部だが、野球を好きな気持ちは薄れない。「傘を持っているとつい振り回したり…」と笑う。神奈川県大会の全校応援はもちろん、昨夏は甲子園球場へも足を運んだ。「つながれることは嬉しい。選手は夏を見据えているはず。一つでも多く勝って長く野球を続けてほしい」
選手は16日に同校を出発。初戦は26日、青森の八戸学院光星と激突する。
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