金沢区・磯子区版 掲載号:2014年5月22日号 エリアトップへ

いじめと向き合う(中) 道照らす”第3の居場所”

掲載号:2014年5月22日号

  • LINE
  • hatena

 学校でも家でもない”第3の居場所”がいじめを受ける子どもの心を軽くすることもある。

 金沢区にある「カナカツ」は市こども青少年局が団体に運営委託する「青少年の地域活動拠点」の一つ。団らんスペースのある駄菓子屋に学校帰りの小中高生や大学生、地域の大人が集う。利用者は1日平均20人。雑談をしたり、宿題をしたり――各々の使い方で放課後を過ごす。

 カナカツの目的は青少年が仲間や異世代と交流する地域の居場所となること。その活動がいじめを受ける子どもを救う場にもなる。「仲間外れにされたと相談すれば、先輩や大人が『そういうこともあるよ』『皆通る道だよ』と言ってあげる。異世代と話す中で『学年が変われば』『大学に行けば』と希望を持てる」と話すのは、運営母体で10年以上子どもの不登校や自立を支援する、認定NPO「コロンブスアカデミー」(磯子区)の渡辺克美理事長だ。

 ささいなことがいじめのきっかけになることも多い。かつて、たわいない”からかい”が原因で、20年以上ひきこもりになった男性が同団体に相談に訪れた。男性は家族にも辛さを話せず居場所を失った。「子どもは『いじめられている』とは言わない。クラスで関係をつくれないと苦しいが、他に友達や居場所があると思えれば自信を持てる」と渡辺理事長は強調する。「逃げ道がある」と知ることが不登校やひきこもり、最悪の事態である自殺の予防につながる場合もあるという。

 主任児童委員も見守り活動や学校を通し、状況に応じてカナカツを紹介する。金沢区主任児童委員連絡会の長瀬美鳥(みどり)代表は「自分を見ていてくれる人」の存在で救われた子どもの姿も見てきた。「地域で関係をつくる中で、先生や親とは違う大人に悩みを吐き出してくれる」と話す。

 「さまざまな世代と関わり経験値を上げることが、いじめや不登校を乗り越えるきっかけになる」と市の担当者も、同拠点の持つ側面に期待を寄せる。金沢区以外に同様の拠点があるのは、現在、保土ケ谷区、都筑区、南区、栄区の4区。市は今後18区全てに設置していく予定だ。

―続く

金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6

1週間で24人増

【Web限定記事】新型コロナ

1週間で24人増 社会

金沢区、磯子区の感染者数

4月15日号

いそご文化資源発掘隊の15年を振り返る

【Web限定記事】磯子区・杉田劇場で展示会

いそご文化資源発掘隊の15年を振り返る 文化

4月15日号

金沢区でターゲット・バードゴルフ大会

【Web限定記事】

金沢区でターゲット・バードゴルフ大会 スポーツ

4月20日から参加申し込み開始

4月15日号

特殊詐欺、空き巣が発生

【Web限定記事】横浜市金沢区、磯子区

特殊詐欺、空き巣が発生 社会

4月5日〜4月11日の犯罪状況

4月15日号

投開票は8月22日

【Web限定記事】横浜市長選

投開票は8月22日 政治

五輪を避けた日程に

4月15日号

母親同士でおしゃべり

母親同士でおしゃべり 社会

磯子区で21日に

4月15日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月8日0:00更新

  • 4月1日0:00更新

  • 3月11日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年4月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter