豊作を祈願する農耕神事「お田植祭」が5月30日、青葉区田奈町の水田で行われた。神奈川県神社庁横浜三支部連合による主催で、20年以上続いているという。
この水田は当地を管轄する神鳥(しとど)前川神社(豊浦崇男宮司)の大世話人、松本瞳さん(81)が所有しており、神に奉納する米を育てる「神饌田(しんせんでん)」とされる。この地で行われるのは今年で6年目。
この日は関係者ら24人が参加。用意された祭壇で祝詞を奉上し、水田を清めた後、神主らの手で苗が植えられた=写真。神事を司った横浜南支部長の佐野和史(かずみ)宮司(瀬戸神社=金沢区)は「好天に恵まれてよかった。豊作だけではなく、世界の繁栄や安定にも願いを込めた」と思いを語った。
9月末には抜穂祭(ぬいぼさい)が行われ、収穫された米は三重県の伊勢神宮に奉納される。収穫量はおよそ200kgを見込み、市内約80の神社を通じて、三支部の神社約200カ所にも届けられる予定だ。
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