金沢区の名所の視点…そうだったのか! 【4】名料亭”千代本″に残されたお宝 文・黒沢明(金沢区在住)
司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』の主人公、大日本帝国海軍の秋山真之中将。彼の親友として、「軍神」と言われた広瀬武夫中佐が登場します。
その広瀬中佐が、区内の料亭千代本を訪れ、飲食をしていたといいます。彼は代金を「ツケ」にしていましたが、今でいう「人事異動」が急にあったため、長崎県の佐世保に転任することになりました。
その借金の確認と返済方法をしたためた手紙が、のちに女将宛に送られ、現在にも伝わっています。
その時の飲食費がいくらだったか。はたして返済されたのか――それは現在わかっていません。
残された広瀬中佐自筆の手紙の価値は、いかほどでありましょうか。
千代本の部屋から見る平潟湾の眺めはまさに「風光明媚」。おいしい食事と共に、残された手紙を見て、歴史の一端に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
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