金沢区子ども連絡協議会(区子連)の会員数が466人となり、過去最低を更新した(2014年5月31日現在)。この数字は、横浜18区中でも最も少ない。
区子連は1961年、「子どもの健全育成」を目的とし、発足した。各地区の子ども会(単位会)から成り、連携・協力しイベントなどに取り組んでいる。
1993年には、58単位会が所属し会員数も6043人いたが、2006年には17単位会2054人と激減。その後も衰退は続き、現在はわずか5単位会466人が所属するのみに。約20年間で約12分の1の会員数になった。
区子連の坂口三郎会長は「このままでは区子連が消滅してしまう」と危機感を募らせる。坂口会長は減少の原因を少子高齢化や活動を支える大人の減少、単位会単独活動への移行だと指摘。区子連復活のため、「子どもの手による子ども会活動の推進」や「多すぎる行事の整理」「会を支える大人の育成」に着手している。「子ども会は情操教育の場であり、異年齢の人々と触れ合うことで、社会の基本ルールなど、学校では学べないものが学べる。失くしてはいけないもの」と力説する。
一方、子ども会活動を地域で展開しつつも、区子連に加盟しない会もある。一昨年、区子連から脱退した金沢南部地区連合町内会の鈴木正徳会長は大きな原因の一つに「子どもの数自体が減ってきたこと」をあげる。「子どもがいなければ、役員を出すのも難しい」と現状を吐露する。また、どうしても地域に密着した行事が優先されるため、上部組織の参加は二の次になりがちになってしまうとも。「続けたい気持ちはあるが、現状では厳しい」と話す。
坂口会長は各会運営の厳しさに理解を示した上で、「連携することで、より活性化できるはず。今後も子どもたちのため、協力を呼びかけたい」としている。
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