六浦南の月抜(つきぬき)町内会は昨年10月から、地域に住む高齢者や体が不自由な人を対象とした送迎サービスを行っている。
運営の主体は同町内会の有志からなる「月抜お助けマンクラブ」。ふだんは高齢者向けに身辺の手伝いを行っているが、送迎の要請があったときにはスタッフのうち可能な人が、町内会所有の軽自動車で出動する。送迎先は近隣にある南共済病院や地域ケアプラザなどが中心だ。
サービスの開始以来、月平均で15件ほどの利用があった。活動を発案した同町内会の山畑耕三会長(75)は、「利用者から『顔見知りの人が送り届けてくれるので安心』という声が聞かれる」と話す。
同地区は六浦駅の南側にあり、丘に向かって家が並ぶ。足腰の弱った高齢者からは常々「坂が辛い」という言葉があった。また「『送迎してあげましょうか』という近隣住民の言葉に甘えるのは申し訳ない」といった心境を聞いたこともあり、企画に至ったという。
需要の増加に備え
病院への送迎は歩行の補助や、主治医の話す内容をかみ砕いて伝える必要性があるため、六浦地域ケアプラザから派遣される人が同行することも。現在は町内で約670人中93人が70歳以上の高齢者。「今後、高齢者率は増える一方。こうした取り組みは続けていきたい」と意気込む。
送迎は無料だが、歩行補助などのサービス料が300円かかる。近隣町内への出張送迎も一部可能。相談は山畑さん(【電話】045・781・1923)へ。
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