すずらん通り商店会は9月から、すずらん通りカルチャー講座「すずカル!」を開始する。商店会内の空き店舗を会場とし、加盟する店舗主やスタッフが講師となって、それぞれの専門分野を教える。
「すずカル!」は、国が商店街活性化のため交付する「にぎわい補助金」を活用し企画された。
講座では、各店舗のスタッフがプロならではの有益な情報や技術を無料で提供。店舗と顧客の接点をつくり、来街者の増加や活性化を狙う。
さらに受講者に対してアンケートを実施することで商店街や店舗に対するニーズを探る目的もある。
イベントを企画したのは、同商店会事務局員の阿久津佳子さん(52)だ。「商店会には魅力的なお店がたくさんある。より多くの人に知ってもらえれば」と話す。
店舗主が講師となるこうした企画は「まちゼミ」と呼ばれ、現在までに全国100以上の商店街で催されている。
「プロの視点」で
同商店会で企画されている講座の内容は、薬局店主による「漢方講座」や、ヘアサロン店員の「育毛ケア講座」、居酒屋店による「利き酒講座」など多種多様。それぞれ約1時間にわたり、専門分野について「プロの視点」で講義を実施する。
「虫歯にならないハミガキのコツ」というテーマで講義を行うおおの歯科クリニックの大野剛史院長(41)は、「歯科医院に行かない限り、正しい歯磨きの仕方を教えてもらう機会は少ないと思う。そんな中、歯科医の視点の歯磨きをお伝えできるのはよい機会」と話す。
地域交流の場に
「すずカル!」の準備や運営を行っているのは、「すずカフェ準備委員会」という組織だ。メンバーは主に「子育てを終えた母親世代」。すずらん通りに、母親世代が活躍し、地域交流が活発に行われる「コミュニティカフェ」を作ろうと、阿久津さんが中心となり昨年11月に立ち上げた。
同委員会は今回のカルチャー講座の準備や運営を通し、培ったノウハウをコミュニティカフェの基礎としたい考えだ。
同商店会の石川泰行会長(48)は「店舗主と来客者、さらに店舗同士も交流できる場所にしていくことで、商店街の活性化に繫がれば」と話す。
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