神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

盲導犬を取り巻く環境(中) 人との共存楽しむ訓練

社会

公開:2014年11月6日

  • LINE
  • hatena
「Good」と褒めて伸ばす
「Good」と褒めて伸ばす

 視覚障害者の目として行動する盲導犬に対して、「吠えなくなるような厳しい訓練をしているのでは」「動物虐待」などと批判的な声もある。しかし、(公財)日本盲導犬協会神奈川訓練センター=港北区=の高野秀一(しゅういち)センター長は「誤解されている部分が非常に多い」と訴える。

 盲導犬を育成する同施設では、約60頭の訓練犬が暮らす。1頭ごとにデータを記録し、生後1年からユーザーに渡すまでの約7カ月間、性格に応じた育成方針に従って訓練を行う。指示通りに動いたら「Good」と褒め教える基本訓練と、1日10〜30分の短時間でテーマを決めて実際に街中を歩く「タウンウォーク」の2種類がある。だが「訓練を積んでも盲導犬になれるのは適性がある3、4割」。試験をパスできなくても、街頭募金などのPR犬として活躍する犬もいるという。

 訓練以外は犬舎の中で過ごす。24時間体制の管理下で、ストレスのない快適な生活が送れるよう配慮されている。高野センター長は「どちらの訓練も個性を把握し、褒めて伸ばすことを心掛けている。盲導犬の素質を持つ、人と一緒に仕事を楽しめる犬を世に送り出している」と話す。

 しかし、10歳で引退を迎える盲導犬の育成には課題もある。運営資金は寄付がほとんどで、候補犬の数が希望するユーザーに追いつかないこともあるという。

 盲導犬と暮らす市内在住のTさんは「家の中では普通の犬と何ら変わらない。胴輪(ハーネス)で切り替わる」と話す。同協会普及推進部の中村士(つかさ)さんは「ハーネスが仕事の合図」と話した上で「ユーザーが安全に歩くために、仕事に励む盲導犬を街で見かけてもむやみに声を掛けたりせず、温かく見守ってほしい」と理解を求める。

(つづく)

金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6

横山剣さんら出演 年に一度の横浜感謝祭「ハマフェスY165」が5月25、26日に

旧柳下邸に五月人形

旧柳下邸に五月人形

6日まで、入館無料

5月2日

称名寺で薪能

称名寺で薪能

5月3日、当日券販売も

5月2日

OTABISHO(おたびしょ)開業

みなとみらい

OTABISHO(おたびしょ)開業

能と狂言の紹介施設

5月2日

神奈川の食の魅力PR

神奈川の食の魅力PR

10月に展示会、出展者募集

5月2日

横浜・大佛次郎記念館で仏画家 ポール・ルヌアール没後100年企画展

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月25日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook