ハマシティスイマーズ 水泳マスターズで日本新 金沢区の2人も活躍
横浜市職員を中心に構成される水泳チーム「ハマシティスイマーズ」(HCS)は10月26日、愛知県で行われた日本マスターズ水泳長距離大会の4×200mフリーリレー(119歳以下区分)で日本新記録を樹立した。
今回フリーリレーに出場したメンバーは中野恩(めぐみ)さん(並木在住・27)、吉田ちあきさん(富岡西在住・21)、上野吏菜(りな)さん(南区在住・34)、大竹智理(ちさと)さん(保土ケ谷区在住・27)の4人。「(記録は)狙っていた。全員がベストの泳ぎをすれば、できると思っていた」と口をそろえる。
同じ区分での出場者はいなかったため、純粋にタイムだけを意識し泳ぎ切った。最終泳者の大竹さんは「ゴールした時、上で皆がピョンピョンしていたので、結果が分かった。嬉しいよりもほっとした」と笑顔を見せる。監督兼取りまとめ役の長嶋砂夫さん(西柴在住・65)は「僕の夢の枠をこえている」と喜ぶ。
タイムは9分49秒76。全員がベストタイムをたたき出した結果だった。2011年の記録を約5秒も縮め、日本新記録を樹立。これは、13年度のマスターズ世界ランキング(同種目・同区分)に照らしあわせると1位、全年度を通しても3位にあたる好タイムだ。
5月から20秒短縮
「記録を狙いたい」―言い出したのは中野さんだった。短距離泳者の吉田さんをメンバーに誘うも、「200mは無理」と2度断られたが諦めなかった。「練習すれば絶対、いけると思って」と明るい笑顔を見せる。その熱意に上野さんも「体力的には不安だったが、『挑戦しよう』と思うようになった」と振り返る。
しかし5月時点で全員の合計タイムは10分10秒程度。「これではマズい」と月1の合同練習のほか、仕事や学校の合間をぬって、各自が週2〜6で練習に打ち込んだ。「ここまで真面目に200mを泳いだことはない」と吉田さん。結果、全員で約20秒縮め、試合に臨むことができた。
試合を終え、「やりきった」と言い切る4人。新たな目標探しはこれからだ。
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