横浜市立瀬ヶ崎小学校(大塚ちあり校長)は11月8日、創立60周年の記念パーティーと記念式典・祝賀会を開いた。
全校児童が参加したパーティーでは、児童が劇を披露。「今の学校を作った人々の思いを知ることが、お祝いする気持ちを高めることにつながる」と現代から60年前にタイムスリップした設定にした。創立当初、沼地のような土地を、地域の人や保護者、在校生たちが汗水たらして踏み固める様子を再現した。
記念事業の実行委員長である岩崎建一朗さんは式典で「アスレの森の環境整備など、時代が変わっても地域の人々が協力する体制は綿々と続いている。これは瀬ヶ崎小の財産」と挨拶。大塚校長も「一日一日が新しい建設」という初代校長の花方恒一さんの言葉を引用し、「60周年を新たな出発点とし、子どもが生きる力を作る学校にしていきたい」と話した。これまで6744人が卒業した学び舎は、また新しい一歩を踏み出した。
会場となった体育館には特大の工作ケーキも。児童全員が「おにいさんおねえさん」「アスレの森」「やさしいにおいがするところ」など学校の好きな所を記した。
手作りの学校
瀬ヶ崎小学校は1955年、六浦小学校から独立。当時の木造の校舎には子どもたちが入りきらず、午前と午後の部に分かれて登校するほどだったという。線路側の校庭には、深さ2mほどの大きな穴が開いていて、地域の人や保護者、在校生が土を運び入れ、整地したという記録もある。一期生の成田隆信さんは「卒業の記念に植えた桜の木が今もあるのは、感慨深い」と当時を懐かしんだ。
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