総距離217・1Kmを、10人が襷をつないで走る「第91回東京箱根間往復大学駅伝競走」。1月2日(金)と3日(土)の2日間に渡り繰り広げられる箱根駅伝の関東学生連合チームに、関東学院大学の古川敬祐選手(3年)が選ばれた。出場すれば、同校の選手として2年ぶりの箱根路となる。
「1年目は予選会も走れなかった」。2度目の挑戦となる昨年10月の予選会では、「狙っていた」という1時間1分を切る1時間56秒でチームをけん引。48校が本選出場をかけ競ったうち22位と、チームは出場を逃したが、古川選手は箱根への切符を手にした。
チーム率いる大黒柱
チーム最速となるタイムを叩きだして以来、他選手をリードしてきた。若松翔コーチは「スピードタイプでリズムの取り方が上手い」と評価。「実力で引っ張り、積極的にアドバイスもする中心選手」と信頼を寄せる。
予選会を秋に控える7月に右足首を捻挫。「9月に出た日本インカレではドベから3番。大きく構えていたことに気付いた」と古川選手は話す。減量から始め調整を重ねるも、常に意識が向かうところはチーム。「他選手を引っ張るレースがしたい」。自分に向き合い練習に集中し始めたのは、予選会直前のことだった。
先輩の激走胸に
「箱根駅伝は見るもの。特別な人が出るんだと思っていた」。高校時代、故郷・広島で抱いた思いが、憧れに変わったのは2年前。補助員として参加した箱根駅伝で、関東学連選抜チームで走る山本哲広(あきひろ)選手(当時3年)の姿に胸を打たれた。「かっこいい」――出場したい気持ちが沸々と湧き上がった。
「今年はどういう形であれ走りたかった」。昨年は学連選抜の編成がなかった分、特別な思いがあった。2年前に魅了された空気を肌で感じ、今度は自分が観衆の中で走りたい。しかし真っ先に浮かぶのはチームの存在。「注目される走りをして、関東学院も頑張っているんだと知ってほしい」と意気込む。「経験者がいれば強みになる。来年に向け、経験したことを伝えたい」
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