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「最期は自宅で看取りたい」 在宅医療相談室がサポート

社会

公開:2015年5月21日

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 4人に1人が75歳以上の超高齢化社会が到来する2025年問題。厚生労働省は医療費抑制のため、在宅での医療・介護を推進する「地域包括ケアシステム」の形成に力を入れている。

 横浜市は2013年、西区で在宅医療連携拠点のモデル事業を開始。金沢区では今年1月、三師会館に在宅医療相談室(【電話】045・782・5031)が開設された。医療を必要とする高齢者が退院してもスムーズに在宅療養生活に移行できるよう支援している。

◇  ◇  ◇

 谷津町在住の森龍雄さん(74)・朱美さん(69)夫妻が相談室のことを知ったのは開設間もない1月下旬。朱美さんは早速、三師会館を訪れ、特別養護老人ホーム金沢美浜ホーム(釜利谷東)に入所していた母親の田井壽代(ひさよ)さん(92)のことを相談した。「歩くことも困難な母親の自宅介護は不安が大きく、ずっと悩んでいた。でも最期は自宅で過ごさせてあげたいと思って」と朱美さん。話を聞いた相談室の職員は「全力で支えるから大丈夫」と言葉をかけ勇気づけた。

 4月3日、美浜ホームを訪れた朱美さんは母親の姿を見て、最期の時が近づいていると察知。すぐに相談室に向かった。動揺する朱美さんに職員は「看取りのスペシャリストをすぐ揃えるから」と声をかけ、自宅介護が決まった。朱美さんは早速、母親に家に帰れることを告げると「そう」と満面の笑顔で応えたという。「本当に嬉しそうだった」と振り返る。

 それからの職員の動きは早かった。事務手続きからケアマネージャー、医師、ヘルパー、看護師の手配まで短期間で実施。危険な状態もあったが、美浜ホームのスタッフは「あと数日で帰れるからね」と田井さんを励まし続けたという。

 そしてわずか4日後の7日夕刻、田井さんは帰宅。その夜、静かに息を引き取った。「間に合わないんじゃないかと思ったことも。命のリレーでした」と朱美さん。「相談室やホームの職員、医師、ケアマネ、看護師――誰が欠けてもできなかった。本当にありがたかった」と感謝を述べる。相談室は「後悔のない看取りができてよかった。様々なケースがあると思うので悩んでいるなら、まずは相談してほしい」と話した。

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