金沢区・磯子区版 掲載号:2015年7月9日号 エリアトップへ

智将の横顔【2】野球人×渡辺監督 「師は乗り越えるべき壁」 今夏で勇退する横浜高校・渡辺元智監督を、仲間、野球人、家族の視点できりとる

スポーツ

掲載号:2015年7月9日号

  • LINE
  • hatena

 2008年の南神奈川大会決勝、横浜創学館高校の甲子園行きを阻んだのは森田誠一監督=写真=の母校・横浜高校だった。「お前を甲子園に行かせてあげたいが、勝負ってのはそういうもんじゃないんだ」――三塁ベンチに歩み寄り、握手を求めて言った恩師の言葉が脳裏に焼きついている。

 金沢中学から横浜へ。「1年からレギュラーとってやるって軽い気持ちが、練習を見て沈んだ」。愛甲猛選手率いる横浜が全国制覇した80年。猛々しい雰囲気に圧倒された。特に「雲の上の存在」だった渡辺監督。「ノックバットを持つと嫌だったね。打球が速くて、捕れないとしつこくて」と笑う。

 チャンスが巡ってきた1年秋は、公式戦で代打に立つも三振。「一言声をかけられたのが『お前は二度と使わん』」。再び訪れた好機は学年が一つ上がってから。「ここでやらなきゃ。今思えばそれが指導だったんだ」。その夏には二塁手として甲子園の土を踏んでいる。

 現役時代から恩恵を受けてきた。バットやボールが揃い、環境が整っていた当時。「選手を思った監督の努力があったのかな」。部員には現在、不自由なく野球ができるありがたみを説いている。「渡辺監督の名前を使って強いチームと練習試合を組んでもらったとかね」とバツが悪そうに笑う。知らず知らず影響され「似た指導をしてるなって思う時がある」。そうして監督就任時の91年以降、”無名校”を神奈川上位に食い込む強豪校へ生まれ変わらせた。

 甲子園が見えてきた頃には、手の届かなかった母校も絶対に勝つべき相手に。「強い母校であってほしい、でも渡辺元智という大きい壁を乗り越えない限り甲子園はない」。縁あって就任した創学館は奇しくも横浜と同じ金沢区。切符は一枚しかない。「宿命ですね」。最近は互いを意識してか練習試合も減った。「森田のとこはあと一歩と言われる」と苦笑い。「あとはうちを倒すだけだぞ、でも負けねえぞって思っているのかも」

 今の横浜を「打って守れるチームに切り替わった」と見ている。その進化こそが横浜の強さだという。「名監督っていうのは時代に合った指導ができるんだろうな」。かつての”打の創学館”も方向転換を始めた。「変わりつつあるねえ」。母校を越えるためにも、進化を目指す。

 だが、残すチャンスは今夏限り。当たるとすれば08年と同じ、決勝だ。「花を持たせてあげたい。だけど監督の言葉を借りれば、勝負だから互いに厳しくね」

金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6

金沢区民大会を初開催

金沢区民大会を初開催 スポーツ

ターゲット・バードゴルフ

10月17日号

小売店でフードドライブ

小売店でフードドライブ 社会

缶詰・乾麺など110品

10月17日号

10周年記念し第九

横浜金沢交響楽団

10周年記念し第九 文化

みなとみらいホールで演奏会

10月17日号

健康づくりを推進

健康

健康づくりを推進 社会

金沢区三師会がイベント

10月17日号

「もう一つの横浜」辿る

「もう一つの横浜」辿る 文化

林原さんが歴史本執筆

10月17日号

インフル最新情報を知りたい

健康

インフル最新情報を知りたい 社会

10月29日 (火) 桜木町で講演会

10月17日号

バトン世界一を報告

さわの里小出身仲澤さん

バトン世界一を報告 スポーツ

後輩たちに演技披露

10月17日号

あっとほーむデスク

  • 8月15日0:00更新

  • 7月18日0:00更新

  • 6月20日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

洋光台でハロウィーン

洋光台でハロウィーン

仮装コンテストも

10月27日~10月27日

金沢区・磯子区版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年10月17日号

お問い合わせ

外部リンク