京急不動産(樫野敏弘社長)は8月8日、住まいの総合相談窓口「京急すまいるステーション」の開業セレモニーを行った。今後は従来の不動産店舗としての機能に加え、金沢区と連携した取り組みを進めていくという。
金沢区との連携は、区と京急電鉄など8者で締結している「環境未来都市 横浜”かなざわ八携協定”」に基づき行われる。同ステーションでは横浜市の住宅施策の情報発信をするほか、休店日の店舗スペースを活用し、地域活性化につながるイベントを展開していく予定。また、増える空家の対策も行政と協力して取り組みたい考えだ。
セレモニーは金沢文庫駅構内の同ステーション相談カウンター前で実施。金沢区の國原章弘区長や区町内会連合会の横井正巳会長らも列席し、除幕式を行った。京急不動産の樫野社長は「少子高齢化など地域の課題を区と一緒になって考え、皆様の暮らしを良くするため、店舗を活用していきたい」と挨拶した。
また、金沢区の幸せお届け大使「ぼたんちゃん」と京急電鉄マスコットキャラクター「けいきゅん」が1日店長に任命された。
区内空き家1760件
2013年の国の住宅・土地統計調査によると、空き家(別荘・賃貸用住宅・売却用を除く)は横浜市内で5万2590件。このうち金沢区は1760件で、住宅総数の約1・8%だった。空き家は所有者特定が難しく、倒壊、放火、不法投棄などの課題も。所有者にとっては、複雑な権利関係や解体費用の負担、解体後の固定資産税の問題があり、対応が進みにくいのが現状だ。
「独居高齢者の増加などを考慮すれば、空き家は今後も増えるだろう」と区担当者。空き家が管理不全になる前段階で防ぐため、所有者が気軽に相談できる体制を整備していきたいとしている。同ステーションには所有者への啓発の場となるとともに、空き家の市場流通や活用促進の面で期待を寄せている。
金沢区・磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>