富岡中学校硬式テニス部の米田圭佑(3年)選手がシングルスで「全国中学テニス選手権大会」への出場を決めた。大会はあす8月21日(金)から、福島県会津若松で開催される。
米田選手がテニスを始めたのは小学1年生の時。部員は中学から始めた初心者が大半を占めるため、練習は自然と基礎が多くなるが、率先して行動し、決して手を抜くことはないという。「プレーでガンガン部員を引っ張ってくれる」と山崎翔顧問。米田選手は「基礎といっても、それはそれで力になるんで」とはにかんだ笑顔を見せる。メンタルの成長も、勝ち進んだ一因だ。「前は試合に負けると落ち込んで練習が嫌になることも。最近は、気持ちが切り替えられるようになった」
全国行きのかかった関東大会1試合目は、そんな強い精神力を示す展開だった。「知っている名前が並んだトーナメント表を見て緊張してしまった」という立ち上がり。第1セットで2―5と追い込まれる。しかし、そこから米田選手が本領を発揮。拾って返して、相手のミスを誘う――。絶体絶命のピンチから大逆転し、7―6でセットを奪うと、第2セットも難なく奪取した。「前はつい勝ち急いじゃったけど、今回は落ち着いていた。長期戦にして暑さでやっつけてやろうと思った」。冷静に粘り、勝利を引き寄せた。念願の全国大会出場に「なかなか実感が湧かなかったけど、皆におめでとうと言われすごく嬉しかった」。山崎顧問は「長距離走が得意で、スタミナもある。強く打ちこむよりもしぶとく繋ぐスタイル。富中の錦織圭」と笑顔で太鼓判を押す。
大会前の課題は球質を良くすることとサーブの精度をあげること。「大会のレベルは高いと思うが、1つでも多く勝ちたい」と真っ直ぐに話した。
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