第3期金沢区地域福祉保健計画「いきいき金沢・ささえあいプラン」の素案がこのほどまとまった。地域と事業者、行政が一体となり「誰もが安心して健やかに住み続けられる支えあいのまちづくり」を目指す。年度末の計画策定にあたり、12月18日(金)まで意見募集を行っている。
地域福祉保健計画は、地域の身近な生活課題の解決のため、住民・事業者・行政が協働で取り組んでいくための指針。区全体の共通課題などに取り組む「区域計画」と連合自治会町内会の範囲を単位とした14地区の生活課題などに対応する「地区別計画」から成る。第1期は2006年から、第2期は11年から、各5年計画で推進されてきた。第3期は16年から20年までの5年間が対象だ。
今後ますます加速する少子高齢化社会では、地域の課題がより深刻化・複雑化することが予想される。区保健福祉課の担当者は「医療や介護などの公的サービスに加え、地域の『支え合い』がこれまで以上に重要になってくる」と指摘する。計画では住民同士の支え合いを柱に、第2期から継承した理念の「誰もが安心して健やかに住み続けられる支えあいのまちづくり」を掲げ、取り組みを推進していく。
生活活動のニーズを反映
3期目の素案をまとめるにあたり、区は昨年8月、一般区民や障害当事者団体、民生委員・児童委員らを対象としたアンケート調査を実施。日常生活の心配事や災害時の助け合い、福祉保健活動などについて聞いた。担当者は「福祉・保険という限られた分野に囚われず、幅広い生活活動のニーズを把握し、計画に反映させた」と話す。
こうした結果を踏まえ、区は3つの重点テーマ「身近な知りあいを増やし安心の輪を拡大」「みんなで健康づくりに取り組みいきいきとしたまちへ」「『得意』や『経験』をいかしてわたしもあなたも地域も元気に」を設定。多様な見守りや支え合いの醸成、地域のつながりを生かした健康づくり、地域活動を通した地域社会への参加を促す。
だが、第1期から数え10年目になるこの計画の認知度は2割程度に留まっている。「実際の地域活動を通して、計画を知ってもらうのも一つの方法。認知を広げ、新たな人材確保につなげたい」としている。
素案冊子は、区役所福祉保健課(【電話】045・788・7813)、区社会福祉協議会、各地域ケアプラザ、図書館などで配布。区ホームページ(【URL】http://www.city.yokohama.lg.jp/kanazawa/)からもダウンロードできる。意見募集は12月18日まで。寄せられた意見は、区の考え方と合わせてホームページに公表。来年3月に計画策定する。
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