神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
金沢区・磯子区版 公開:2015年12月10日 エリアトップへ

神奈川県立がんセンター 重粒子線施設が開所 国内5カ所目

社会

公開:2015年12月10日

  • LINE
  • hatena
開棟式でテープカットを行う黒岩知事(中央)ら
開棟式でテープカットを行う黒岩知事(中央)ら

 神奈川県立がんセンター(宮野悟総長)=旭区=に併設し、整備が進められてきた重粒子線治療施設「i‐ROCK(アイ ロック)」の開棟式が12月5日、関係者ら約170人が出席し行われた。同施設は、国内の重粒子線治療施設としては5カ所目。12月中旬から臨床試験での利用が開始され、一般患者の利用は来年2月からになる予定だ。

 重粒子線はX線や陽子線に比べ、がんを殺傷する能力が高い放射線。副作用が少なく1回の照射線量を多くできるので、治療回数を減らすことができる。世界で稼働している同様の施設は現在、「i‐ROCK」を含め9カ所。国内には5カ所の施設があり、世界中の患者の8割以上が日本で治療を受けている。

 5日に行われた開棟式には黒岩祐治知事、土屋了介神奈川県立病院機構理事長、議員ら約170人が出席。あいさつに立った黒岩知事は「県民の長い悲願でした。日本のがん治療を切り開く施設にしたい」と話した。

専門病院と地下で連結

 「i‐ROCK」は、神奈川県が2005年に策定した、「がんへの挑戦・10か年戦略」の取り組みの一環として整備が進められてきたもの。建設費は約120億円。建設面積は約3000平方メートル。地上2階・地下1階建て。地下の通路でがんセンターとの行き来が可能になっている。重粒子線施設が、がん専門病院に併設されているのは世界初。また、国内他施設と比べ、交通利便性がよく、最新の照射技術が取り入れられていることなども特徴だ。

 重粒子線治療は健康保険適用外で、350万円の費用が掛かる。現行の先進医療制度では民間保険の特約が利用できるが、現在、国はその見直しを行っている。適用外となった場合には実費での治療となり、患者の負担増が懸念されている。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

楽器や音楽を身近に

杉田劇場

楽器や音楽を身近に

大学生主体で公演企画

5月2日

家庭との連絡法を統一

横浜市立学校

家庭との連絡法を統一

アプリ活用で新システム

5月2日

こどもホスピスへ理解を

設立の動き全国各地で

こどもホスピスへ理解を

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月25日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook