フィンランドのサンタクロース財団公認のサンタクロースが12月18日、横浜市立大学附属病院の小児病棟を訪れた。これは横浜マリーンLC(ライオンズクラブ)と横浜小児ホスピス設立準備委員会が招いたもので、今年で2回目。同LCメンバーでサンタクロースを呼んだ岩崎貴裕さんは「何かできることはないかと始めたが、実際に子どもの笑顔を見てやはり招いて良かったと思う。夢を与えられたのでは」と話した。
小児病棟にはクリスマスを病院で過ごさなければならない子どもたちが入院している。サンタクロースは一人ひとりに丁寧に声をかけ、プレゼントを手渡ししてまわった。英語で会話を楽しんだ白石莉央さん(10)は「大きくてびっくりした。フィンランド語の『バイバイ』を教えてもらった」と笑顔を見せた。看護部長の杉浦由美子さんは「同世代の子どもが成長する過程で経験する、日常の同じ楽しみを与えてあげたい。皆楽しみに待っていた」とほほ笑んだ。
「頑張ったご褒美」
この日を皆と同じように待っていた5歳の女の子がいた。「頑張ればサンタさんに会えると手術に臨んだ」と母親(40)は話す。だが、この日までにICUから小児病棟への復帰は叶わなかった。「サインだけでも欲しい」とスタッフに依頼したところ、嬉しいサプライズが。医師の許可が出て、特別にICUまで来てくれることになったのだ。「まだ意識がはっきりしていないが、頑張れば会えると信じていたので喜んだと思う。ここまで足を運んでもらえて嬉しい」と涙ぐんだ。
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