横浜市は2月25日、特定景観形成歴史的建造物に金沢八景駅前にある「旧円通寺客殿」(旧木村家住宅主屋)を認定した。市は13年12月、「魅力ある都市景観の創造に関する条例」の一部を改正し、同制度を新設。今回の指定が第1号となる。認定された歴史的建造物は、改修をする際などに建築基準法の適用が除外される。
旧円通寺客殿は約200年前、江戸時代後期に建築された。特徴であるかやぶき屋根と裏山が織りなす景観は、かつての金沢八景の姿を伝える貴重な遺構となっている。1996年度に歴史的価値の高い古民家として市認定歴史的建造物に認定。廃寺された後は個人住宅として利用されていたが、金沢八景西公園の施設として整備するため、2015年度に市が買い取った。
歴史的価値残し活用
従来であれば、公園の施設として活用する場合、建築基準法に照らし合わせると、不燃材であるかやぶき屋根は不適合となる。しかし今回の指定により、適用除外にすることが可能に。歴史的建造物の価値を残したまま、地域の魅力が向上する施設として再活用できるようになった。
一般公開は19年春
同客殿は来年度から整備を開始。老朽化した建造物を解体し、大規模な補強と改修を行う。18年度中には復元が完了する見通しだ。同客殿を含めた八景西公園の一般公開は、19年の春ごろの予定。
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