開業27年目の横浜シーサイドラインに初めて、女性の運転士が誕生した。入社から2年間、駅務員を務めてきた橘川みなほさん(20)=写真右=と、高島紫帆さん(20)=写真左=の2人だ。
「鉄道関係で働く父の夢は運転士。小さい頃から憧れがあった」と話すのは橘川さん。2人は昨年9月から鉄道車両や信号線路などの10科目以上の学科講習や、先輩運転士と同乗する技能講習などをこなしてきた。同乗する際は「師匠」と「弟子」という関係。「慌てず、落ち着いて素早く対処することが安全につながる。師匠の行動から、心構えを学んだ」と高島さん。「車両によって癖も違う。揺れないようブレーキをかける技術も磨いた」と橘川さんは話す。
2月末には国家資格の運転士に合格。「同期入社なのでプレッシャーもあった」と2人揃って安堵する。3月から本格的に運転士としての仕事を開始。代打で夢を叶えた娘に「父も泣いて喜んでくれた」と橘川さんは嬉しそうに話す。高島さんは「誇らしい気持ち。免許を手にした時に実感が湧いてきた」とほほ笑む。
無人運転のシーサイドラインで、運転士の役割は異常気象や積雪、車両故障に備えるため。技術向上の訓練で走行することもあるため、運が良ければ2人が運転する車両に乗車できる。「乗客に安心してもらえるような技術を磨き、安心・安全・安定を目指したい」と橘川さん。「女性も多く乗車するので、柔らかい運転に努めたい。頼りになる運転士になりたい」と高島さんは思いをこめた。
|
<PR>
金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>