金沢区釜利谷東出身のテニス選手・市川誠一郎さん(31)=人物風土記で紹介=がこのほど、世界のトップ選手が多数在籍するスペイン・バレンシアのテニスアカデミーに入門することが決まった。4月9日に出国。1年間の修行を積む。
25歳のテニス初心者から、無謀とも言えるグランドスラム出場を目指し努力を重ねてきた市川さん。渡西を決断すると、スポンサー探しに奔走した。「必要な400万円という額はプロと同じほど。現時点で支援を呼びかけて良いか迷った」と話す。だが繋がりが繋がりを呼び、資金援助以外にもPRや写真撮影など様々な形での支援が広がった。「応援してくれる人のために這ってでも行く」と決意を固める。
2カ月で集まった約350万円。「帰国後の国内大会で優勝できなければ返済」と決めている。これまでの戦績はベスト32程度。厳しい道のりだが、「選手レベルにないところから支えてくれた人たちを、裏切らない。ここに立たせてもらった」と腹をくくる。その挑戦する姿に、なにかを感じてもらえたらと願う。「サポートしてくれる人たちにそれを伝えること。それが僕の仕事だと思う」
市川さんの挑戦はブログ(s.ameblo.jp/ichigrandslam)で追うことができる。
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