小田小学校(木村昭雄校長)は今年度から「小田小地域コラボレーションシステム」(略してKCS)を始動した。地域の人や保護者がボランティアとなり、学習支援や給食の見守り活動などを行っていく。
同校はこれまでも登校時の見守りや読み聞かせなどで地域や保護者の協力を得ていた。「児童も先生も地域も、一緒に育つ”共育(きょういく)”ができればと、1年前から準備を進めてきました」と木村校長は話す。地域と学校を結ぶ役割を担うのが、横浜市の養成講座を受講した3人の学校・地域コーディネーターだ。そのうちの一人、野村由美子さんは「地域の人が学校にいつでも行けるような環境を作りたい。色々な人の目があれば、いじめなどの問題も起きにくいのでは」と話す。
褒めることが大切
野村さんらは今年4月、新1年生の給食の見守りをするボランティアを募集した。すぐに20人以上の志願者が集まったという。
60代後半の人が中心に活動するボランティアグループの名称は「給食見守りガールズ」。1クラスに各2、3人つき、給食前の手洗いの指導や給食当番の白衣着脱のアドバイス、給食を待つ児童の相手などを行い、約1カ月にわたって教員をサポートした。「最初は大変だったけど、子どもたちは手洗いも準備も随分うまくなった」と目を細めるのは見守りガールズの青木静子さん。できるだけ手は出さずに口を出し、「よくできたね」とほめるのがコツだという。給食の見守りは4月で終了したが、「また何かの折にお声がかかれば、みんなでお手伝いしたい」といきいきと輝く表情をみせる。
今後は生活科や家庭科に加え、図画工作科や総合学習への学習支援やクラブ活動、ゲストティーチャーなどにも地域の力を活用する予定だ。木村校長は「これからも地域の人を学校に積極的に取り入れた活動を広げていきたい。教育が共育になり、『小田小に”今日(きょう)、行く(いく)?”』が地域の合言葉になれば」と笑顔で話した。
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