「ねんりんピック」の名で知られる、60歳以上の人々の祭典「第29回全国健康福祉祭ながさき大会」が長崎県で10月15日(土)から始まる。同大会のダンススポーツ交流大会に、横浜市代表として金沢区在住の山岸慶治さん(62)・幸子さん(62)夫妻が出場する。
「全国から強豪チームが集まってくる。上位入賞を狙いたい」と声を揃える2人。数回の選考会を経て、代表の4枠に食い込んだ。個人戦、団体戦でラテンの部に挑む。「普段の競技会ではライバルでも、団体では仲間。楽しみたい」と幸子さんは笑顔を見せる。
慶治さんとダンスの出会いは40代の頃。「はじめは会社の業務命令だった」と冗談めかす。だが、いつしか定年後は幸子さんと一緒に踊りたいと思うように。「大学時代に少し踊ったきり。憧れがあった」という幸子さんを誘い、パーティーダンスを習い始めた。
その魅力にはまり、競技の世界に足を踏み入れたのは2000年。昇級を目指し、2人で切磋琢磨してきた。現在はB級保持者として、ラテンもスタンダードもこなす。
小柄な2人にとっての強みが「元気の良さ」。機敏な動きで印象づける。だが、繊細な指先の表現まで気を抜かない。「完成はない。細かなところを最後まで調整したい」と幸子さんは話す。”定年後に妻と踊る”夢を叶えた慶治さんは「同じダンスという趣味を通し、息を合わせて同じ方向に進める」とその魅力を話す。健康維持や生活の息抜き、生きがいなど、もたらす功績も大きい。一度フロアに躍り出ると「非日常の世界」と慶治さん。「息長く続けていきたい」とほほ笑んだ。
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