並木第一小学校(川村真弘校長)で10月31日、小学4年生に向けた認知症サポーター養成講座が行われた。講師を務めたのは、認知症への理解を促す市民グループ「ロバの会」。認知症の人やその家族を支え、住みよい街をつくるためのサポーターを育てる講師役となる「キャラバン・メイト」で構成されている。
この日は、メンバー全員の10人が参加。認知症が脳の病気であることや、全国に予備軍を含めて約800万人の患者がいることなどを説明した。日付や足し算、料理など簡単なことが分からなくなるという言葉に、児童は真剣に耳を傾けていた。また、後出しで勝つジャンケンゲームなどを交え「瞬時に判断ができなくなる状態」の理解を求めた。
最後は、認知症の買い物客がスーパーのレジで会計をする寸劇を披露。後ろに並ぶ他の客が怒ったり、急かしたりして認知症患者を慌てさせる悪い例と、会計を手伝ったり、優しく声をかけたりする良い例を演じてみせた。「驚かせない、急がせない、ダメと言わないの『3つのない』が大切。認知症の人は本人が一番不安なので、にこやかに優しく接してほしい」と呼びかけた。
ロバの会は2014年4月に発足。並木や富岡地区の小中学校や、区内の企業などで講座を行っている。副代表の福崎幸則さんは「小学校で1度聞き、中学校で再度聞いてもらえば理解が深まる。種をまいて育ってもらいたい」と話した。
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