磁性材総合商社のブレイン(磯子区森が丘)がこのほど、磁気の力で鳥類を追い払う装置「バードキラー・ネスト」を開発した。コンパクトサイズの装置を軒下や駐車場などに設置すると、約5m四方にわたって効果が期待できる。
「鳥は感じとった地磁気から方向を定めて飛ぶといわれている」と話すのは、石田隆代表(59)。特にツバメのように長距離を飛ぶ鳥は、鋭い感覚を持ち帰巣本能が強いという。その習性を逆手にとったのがこの装置。「違う磁気で地磁気を乱すことで方向感覚が乱れ、回避行動からその場に戻らなくなる」。一度巣を作ると、数十年と続けて同じ場所で巣作りする習性があるツバメの飛来を防止できるという。
日本では縁起物の益鳥として親しまれてきたツバメ。石田代表の自宅にも巣が作られていたという。「かわいそうだと放置していたら、巣立つまで糞の処理などを我慢しないといけない。今は環境が変わり、糞から発生する細菌などで健康被害もある」と石田代表。「巣を撤去すると違法になる場合もあり、未然に作らせない方法を探していた」
20年ほど前に、鳥類の飛来防止装置「バードキラー」を完成させていた同社。ノウハウを生かしつつ、工事なしで手軽に取りつけられる方法や巣作りされない仕組みなど模索し、テストを重ねてきた。「方向感覚が研ぎ澄まされている鳥に効果的。一度試してほしい」と話した。(問)【電話】045・841・5866
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