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関東六浦中島選手 陸上3千mで県王座 強豪下し「戦える自信」

スポーツ

公開:2017年5月18日

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メダルを掲げる(同校提供)
メダルを掲げる(同校提供)

 関東学院六浦中学校(金沢区六浦東)3年の中島一翠選手が4月29日、第52回神奈川県中学校陸上競技選手権大会の男子3000mで優勝に輝いた。「びっくりしたけど純粋に嬉しかった」と笑顔。上位7人が昨年の優勝タイムを切る激戦で、自己ベストを更新した予選の勢いのままゴールした。

 1500mを得意としていた中島選手。昨年末から参加していた県の強化合宿で3000m選手のレベルを目の当たりにし「ずっと上の存在だと思っていた」と素直な気持ちを明かす。だがレース当日、先頭集団について感じた手応え。「ラスト1周の鐘を聞いたら『優勝するしかない』と思った」。残り300mでギアを上げ、マークしたばかりの自己ベストを8秒更新する9分2秒50で逃げ切った。

 普段ラストスパートをかけるのは残り200m。「(顧問から)もっと前からでもいけると言われていた」。そのチャンスを本番で生かし切った。さらに勝因となったのが”位置取り”。いっせいにインコースに入ろうと競り合うスタートを苦手としてきたが、試合経験を積むごとに克服。「今回は戦略を立てながら楽しく位置取りができた。上手くはまると嬉しい」。気付けば強豪も「今は戦える相手だと思える」と自信をもつ。

 小学生の頃から走ることが好きだった中島選手。野島公園を走るマラソン大会は必ず上位に食い込んだ。同校進学を機に陸上を始め、「向いている」と考えた長距離の道へ。走る楽しさに魅了された。「考えながら走るレースも、練習も楽しい」と笑顔を見せる。「アドバイスを素直に聞き入れ、自己管理もできる選手」と評価するのは顧問の野本幸靖教諭。部内でも1、2を争う練習量だという。

 見据えるのは8月の全国大会。地区予選は6月に控える。全国出場条件の8分57秒の記録に向け、長短合わせた練習メニューに取り組む。「引っ張るよりはねばるタイプ。普段より早めにスパートをかけ、良い結果につなげたい」

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