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磯子区上中里団地 「SOSボタン」を全戸配布 緊急時の共助力強化へ

社会

掲載号:2017年10月12日号

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掲示板に設置された受信機の前でボタンを持つ組合員
掲示板に設置された受信機の前でボタンを持つ組合員

 磯子区にある上中里団地を管理する上中里住宅管理組合(澤田究理事長)はこのほど、団地住民が緊急時など、助けを求める際に使用する「SOSコールボタン」を全戸配布した。ボタンを押すと、団地1階に設置した受信機に部屋番号が表示されるほか、スピーカーから警笛音が鳴り、周囲に異変を知らせる。団地内で高齢化が進む中、組合では隣近所が助け合いの心を育むことにつなげたいという。

65歳以上が3割超

 上中里団地は1974年に入居が始まった。地上4階建の建物が43棟あり、総戸数は848。2千人近くが生活する。組合によると、入居者の約3割が65歳以上。10年前から1割以上増加したほか、独居の高齢者も多い。体調の異変や火災発生などの”緊急事態”があった時、そのことを迅速に周囲に知らせ、団地住民が一体となって助け合うシステム作りを模索していた。

 これまでは、各部屋内に設置された非常ベルのボタンを押すと、各棟の2階と4階に取り付けられた防災ブザーが鳴るシステム。ブザーは鳴るが、どの部屋の住民が助けを求めているのか分からなかった。

 今回、組合が配布したのは、通常、レストランなどで注文時に店員の呼び出しで使用するベル。組合で「SOSコールボタン」と名付けたこのベルのボタンを押すと、各棟1階の掲示板に取り付けられた受信機に部屋番号がデジタル表示され、助けを求めているのがどの部屋の住民なのか一目で分かる。

音で異変知らせる

 各棟3階にはスピーカーを設置。ベルを取扱う(株)マイコール=東京都=が団地用に改良し、コールボタンが押されると、警笛音が約30秒間鳴り響くため、緊急事態を棟内外へ迅速に知らせることができる。同社によると、団地の安全管理を担う取り組みに製品が使用されるのは初めて。

 コールボタンが押された場合、棟内の住民は該当する部屋を受信機で確認。安否確認後は消防署や警察へ通報するなどし、住民一丸となって助け合う。

 コールボタンは9月下旬から各世帯へ配布を開始。10月6日にほぼ全ての団地住民にボタンが受け渡された。団地に住むある女性は「高齢化が進む中で生活の安心につながる」と組合の取り組みを喜ぶ。

 組合の田辺満喜男副理事長は、「一人暮らしの人や高齢者の安全をみんなで守るための取り組み。寝たきりの人もベッドにボタンを持って行けば安心できる」と話し、団地内の安全・安心な生活を守ることや、住民同士の共助力強化につなげたいという。

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