磯子区と南区の区界近くに位置し、堀割川に架かる天神橋が3月12日、架け替え工事を終え開通した。開通に先立ち、10日に記念式典が開催された。
式典には地元町内会や工事施工会社の関係者ら約53人が出席。市道路局の中島泰雄局長は関係者に感謝を述べるとともに「地域のシンボルとして機能することを願う」とあいさつした。また、磯子区丸山に住む勝島孝さん一家が3世代で渡り初めを実施。「緊張したが、生まれたばかりの孫と渡れてうれしい」と話した。
天神橋は関東大震災の復興事業の一つとして1927年に完成。築造後、90年が経過し老朽化が進んでいた。また、道幅が狭く、歩道はなかった。架け替え工事は2013年2月に開始し、5年をかけ完成した。事業費は約14億8千万円。
完成した橋は車道を拡幅し、両側に歩道を設置。交通の利便性と歩行者の安全を確保した。また、旧橋に設置されていた御影石の親柱2基を再利用。すでに失われていた頭部の灯具を、横浜復興誌の図をもとに復元した。
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